Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいねん
青年
Lisez 青年 (せいねん) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 670 caractères · 246 écrans
行くと行かぬとの自由はまだ保留してあると思った。
こんな考えは自ら欺くに近い。
実は余程前から或る希求に伴う不安の念が、次第に強くなって来た。己は極力それを卻けようとした。しかし卻けても又来る。敵と対陣して小ぜりあいの絶えないようなものである。
大村はこの希求を抑制するのが、健康を害するものではないと云った。害せないかも知れぬが、己は殆どその煩わしさに堪えなくなった。そしてある時は、こんなうるさい生活は人間の dignit を傷けるものだとさえ思った。
大村は神経質の遺伝のあるものには、この抑制が出来なくて、それを無理に抑制すると病気になると云った。己はそれを思い出して、我神経系にそんな遺伝があるのかとさえ思った。しかしそんな筈はない。己の両親は健康であったのが、流行病で一時に死んだのである。
己の自制力の一角を破壊したものは、久し振に尋ねて来たお雪さんである。
お雪さんと並んで据わっていたとき、自然が己に投げ掛けようとしたの、頭の上近く閃くのが見えた。
お雪さんもあの※(「弓+京」、第3水準1-84-23)を見たには違いない。しかしそれを遁れようとしたのは、己の方であった。