Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せいねん

青年

森 鴎外

Lisez 青年 (せいねん) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 670 caractères · 246 écrans

Aozora Bunko

次第に璞から玉が出来るように、記憶の中で浄められて、周囲から浮き上がって、光の強い、力の大きいものになっている。本を読んでいても、そのペエジと目との間に、この記念が投射せられて、今まで辿って来た意味の上に、破り棄てることの出来ない面紗を被せる。

この記念を忘れさせてくれる Lethe の水があるならば、飲みたいとも思って見る。そうかと思うと、又この記念位のものは、そっと棄てずに愛護して置いて、我感情の領分に、或る lgiaque な要素があるようにしたって、それがなんの煩累をなそうぞと、弁護もして見る。要するに苦悩なるが故に芟り除かんと欲し、甘き苦悩なるが故に割愛を難ずるのである。

純一はこう云う声が自分を嘲るのを聞かずにはいられなかった。お前は東京からわざわざ箱根へ来たではないか。それがなんで柏屋から福住へ行くのを憚るのだ。これは純一が為めには、随分残酷な声であった。

昨夜好く寐なかったからと、純一は必要のない嘘を女中に言って、午食後に床を取らせて横になっているうちに、つい二時間ばかり寐てしまった。

目を醒まして見ると、一人の女中が火鉢に炭をついでいた。