Classiques japonais avec furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lisez 食道楽 (くいどうらく) de 村井 弦斎 (むらいげんさい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 757 caractères · 321 écrans
西洋人もまだこの味を知らん。日本人では長崎の贅沢家を除くの外あまり知るまい。原料は安いもので味は最上等のものだ。そのつもりでよく味ってくれ給え。眼の肉と嘴の肉も少々ずつ入れてあるよ」と説明されて客もその味を感じ、小山の妻君が研究顔に「この取合せ物は何んでございます」お登和嬢「それは仏蘭西のそうめんと三つ葉が入れてあります」大原舌打鳴らし「アア美味い」とチュウチュウ音をさせスープを歃る。
○鯛は蛋白質弐割二厘八毛、脂肪七厘五毛、鉱物質一分三厘六毛あり。
○鯛の上等なるは背の色紅くして肥えかつ胴の円きものなり。これに反し色が紅き中に黒みを帯び、平たく細長きは下等なり。
○鯛その他の魚類を用ゆる時は先ずその腮を検すべし。赤くして鮮なるは新しき魚なり。曇りたる色は古き魚なり。
○鯛には活腐れとて夏日には生きながら肉の弛敗して食用とならざるものあり。これ恐らくは鯛が一種の病気に犯さるるならん。
○鯛の腹を裂き、四角に曲りたる鉤あらば縄釣にて捕りたるものなり。鯛は手釣の者最も味好く価高し。縄釣の者これに次ぐ。網にて捕りたるは味悪く価安し。けだし鯛を疲労せしむる故なり。