Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lisez 食道楽 (くいどうらく) de 村井 弦斎 (むらいげんさい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 757 caractères · 321 écrans

Aozora Bunko

第五十五 イチボ

我邦で鶏を買うと老鶏の硬い肉ばかり売って困るが、西洋人は若鶏の三百目以内位のものでなければ肉が硬いといって買わない。しかるにケーポンは施術後一年かあるいは十五か月位に至って最も美味な肉になるのでその点だけでも養鶏家には非常の利益がある。君のような人には大根でも人参でも何でもよく煮ないで生煮の硬い方がいいのだろう。そういう人の処へお登和を進げても折角苦心して柔く煮た料理がかえって君の気に入らんようでは本意ないね。マア止した方がいいかもしれん」と笑いながら調戯うに当人の大原は真に受て大狼狽「イイエさ、僕だって今に柔い方が好きになるよ。お登和さんのお料理ならどんなに出来ても大悦びで食べるよ」と頻に今の言葉を後悔した様子。小山の妻君もわざと調戯顔に「お登和さん、私は大原さんと反対で貴嬢のお拵えなさるような柔いお料理が大好きですがこのボイルドチッキンはどうするのですか。教えて下さい」と笑いながら大原を顧みる。大原は頭を掻き「まだあんな事を言っている」

第五十五 イチボ

お登和嬢もまた大原に戯むるる心あり「小山の奥さん、大原さんのお口には合いますまいけれども鳥の肉を柔く煮ますのは普通の鶏肉屋でお買いなすった硬い肉なら大切片のままザット三時間も湯煮るのです。