Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まぞう

魔像

林 不忘

Lisez 魔像 (まぞう) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 131 494 caractères · 260 écrans

Aozora Bunko

第一、首が無くて歩けるか。方向がわかるまい。眼は、御同様首についているからナ」

「なるほど、それは理窟だ。が、その首がなくて、どうしてここまでやって来たろう?」

「今の今まで、頼もう、頼もうといいおったが、あの声は口から出おったに相違ない。口は首についておるはず。その首が無くして声を発したとは、イヤ、貴殿の前だが、不可思議千万……」

ナニ、不可思議千万なことがあるものか。

「一体何者だ」

「何者だと言って、それは無理じゃよ。見らるる通り首がないのじゃから、どこの何ものともわからぬ」

「あッそうか。首は、どこかそこらに転がっておらぬか」

安人形と思っている。一人が屍体に手をかけて見て、

「おやア! 背中に紙が貼ってあるぞ! 何だと……亡、者? ワッ! 亡者とある。ウム、確かにまた、喬之助の悪戯――」

「すると、御書院番士の一人にきまった。これはこうしてはおられぬ」

こうしてはおられぬと言ってさし当りどうしようもない。剣士一統、矢鱈に柄を叩いて敷台から前庭の植込み、各室へ通ずる板廊のあたりをガヤガヤ押し廻っていると、

「さあ大変! この間に早く」

頭のてっぺんから声を出して、風が吹くように奥からスッ飛んで来た二人の人影がある。