Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はとつかい
鳩つかひ
大倉 燁子
Lisez 鳩つかひ (はとつかい) de 大倉 燁子 (おおくらてるこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 680 caractères · 30 écrans
放し鳩
中洲の森
放し鳩
肩の疵もまだ癒えず、繃帯も脱れないのに杉山は退院し、その日の夕方には鳩を放すことに決定した。それが新聞に出ると問題の悪魔の使者を見ようという人達が早くもホテルの前に集った。見物人に交って共犯者も見に来るに違いない、表面飽くまで鳩を放つことに反対を唱えていた立松は群衆に姿を見られるのは面白くないので、杉山の室にかくれていて何かと指図をしていた。
オドオドとしている鳩を押え、立松と杉山は三人がかりでダイヤ入りの小袋をしっかりと縛りつけたので、一層驚いて恐がり狭い籠の中でバタバタ暴れていた。
立松は何気なく鳥籠を抱え屋上庭園へ昇りかけたが急に思い出してそれを杉山に渡し、自分は人目につかないところに立って低声で合図をした。
「さア、杉山さん、放して下さい!」
杉山は籠を開けて鳩を掴んでパッと空へ向って放した、鳩は一二度羽ばたきをしたが、空中に大きく円を描いてどこともなく飛び去った。
中洲の森
グランド・ホテルの屋上から鳩を放そうとしているその同じ時刻に赤星と数名の刑事を乗せた二台の自動車は甲州街道を真驀地に目的地へと急行した。
「赤星君。君はどうして鳩舎を突とめた?」