Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なるとひちょう
鳴門秘帖(一)
吉川 英治
Lisez 鳴門秘帖(一) (なるとひちょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 262 100 caractères · 523 écrans
「唐草銀五郎という方で、多度津へ立った街道へ、すぐ由造を追いかけさせたのだから、もう今日あたりは連れて帰ってくる時分だけれど……」
話しながら、何気なしに日本橋の方へ待ち佗びた眼をやると、今度こそたしかにそれ! 早を打たせて四手駕、三挺、エイ、ホイとこっちへ棒を指してくる。
「あ、やッと帰ってきた!」思わず涼み台を離れると、トンと店さきへ駕尻が下り、垂れを揃えた三挺の四ツ手の裡から、
「大儀であった」という武家言葉。
どうやら、それとは人が違っている。
駕屋に簾をはねさせて、川長の明りへ姿を立たせたのは、身装差刀、いずれもりゅうとした三人の武家揃い。
蜂須賀家のお船手、九鬼弥助、森啓之助。ともう一人は、やや風采が異なって、紺上布に野袴をつけ、自来也鞘の大小を落した剣客肌の男――阿波本国の原士天堂一角であった。
どれも馴染の顔ではあるが、お米は少し当てが外れた淋しさで、
「いらッしゃいませ」とだけですぐに案内に立つ。風通しのいい表二階、好ましい酒器や料理が調えられたところで、お米もつい二ツ三ツ酌の愛想をして席にいた。
「いや、いつ見ても艶かだの。一つまいろうか」