Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Lisez 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 153 404 caractères · 307 écrans

Aozora Bunko

恐ろしい悪魔の笑い声が聞こえてきます。

井上一郎君は、勇気のある少年ですから、じっと、むこうのできごとを見つめていましたが、なにを思ったのか、いそいで、おとうさんの洋服の袖をひっぱりました。

「おとうさん、あのたおれた人、ぼく見おぼえがあります。つまずいて、たおれそうになったとき、わかったのです。マユミさんです。おねえさまです。」

「えっ、おねえさまってだれのことだね。」

「ほら、このあいだ話したでしょう。明智先生の助手のマユミさんです。ぼくらの少年探偵団の顧問になってくれた、おねえさまです。」

「ああ、そうだったのか。それじゃ、あそこへいってみよう。」

おとうさんは、そういって、ノロちゃんの手をひっぱって、歩道から電車通りを、よこぎろうとしましたが、むこうの壁を見て、おもわず立ちどまりました。壁のかげが、かわっていたからです。

巨人の顔は消えて、そのあとに、巨大なクモの足のようなものが、もがもがと動いていました。

「あっ、悪魔の手だっ! おねえさまを、つかもうとしている。おとうさん、はやくいきましょう。」

一郎君が叫びました。

銀行の壁いっぱいに、五本の指の爪の長くのびた手が、たおれているマユミさんの上から、つかみかかっているのです。