Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
アッハッハッ追い慕っている女か!」
みんなはここでドッと笑った。
そうして一斉に早瀬の方を見た。
が、早瀬は黙っていた。そうして身動きもしなかった。
で、明るい陽の中に、顔にかけられた布ばかりが、変に気味悪く白々と浮き出し、妖怪画にあるのっぺら坊のように見えた。
「ところで……」
と片足細い男が、刀傷のある男へ云った。
「裏切り者というその男と、貴殿どこで逢われたかな?」
「美濃の青墓で逢いましたよ」
「今でもそこにおりましょうか?」
「さあそれは? ……どうであろうかな?」
この時不意に悲鳴が聞こえた。
みんなはギョッとしてそっちを見た。
と、早瀬に悪あがきをし、蝮に脅されて胆を冷やし、遠く離れた馬酔木の叢の、裾に、膝を抱いてこっちを眺めていた男が、あおのけざまに地に仆れ、手足を宙に泳がせていた。
みんなそっちへ走って行った。
その男の咽喉から血の泉が、頤の方へ吹き出していた。
「きゃつだ! ……裏切り者! ……きゃつがやったんだ! ……竹の杖で! ……ブツリと咽喉を! ……俺は知っている! ……きゃつの手口だ!」
刀傷の男がそう叫んだ。
「じゃアそいつこの辺にいるんだ!」