Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
(袈裟太郎きゃつ頭がいいわい)
袈裟太郎の真意を早くも察して、小次郎はそう思った。
(このひとのいい右衛門を、殺すことはさて置いて、怪我をさせても気の毒だ。といっていつまでもあんな塩梅に、鉞をブン廻しているうちには、自分の脛ぐらいたたっ切るだろう。……だからどうともして止めなけりゃアならない。……頑固爺の鉞の舞い、こいつをやめさせる人といえば、桂子様以外にはないのだからなあ)
右衛門が身近く逼っていた。
鉞が頭上で揺れている。
右衛門の呼吸づかいは苦しそうであった。
数年の間に右衛門は、眼に見えて年を取ったのである。
その上二十貫の大鉞を、二度がところ空振りさせられた。
気があせり呼吸がはずむのであった。
それに右衛門は気おくれしてもいた。
女たらしの柔弱者と、そう思っていた小次郎が、何んと素晴らしい武道の達人で、しかも大胆不敵であることか!
思い違い!
見損ない!
で、右衛門は気おくれしていた。
それだけに彼は自分自身に対して、おそろしく腹を立てていた。
小次郎に対する憎しみと、自分に対する怒りとで、彼はアガッテいるのであった。
「右衛門や」
と小次郎は云った。