Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
尚われ既に自害したと見ば、顔の皮を剥ぎ耳鼻を切って、何者の首級とも見えわかぬように致せ。いかんとなればもし我が首級、巷なんどに曝されようものなら、宮方に志を寄せる者、萎靡沈滞するであろう、死せる孔明、生ける仲達を走らせた例も唐土にある。死して後までも威を残す! 将たるものの心掛けじゃ! ……今は所詮逃がれぬところ、穢き振る舞い行のうて、敵に嘲けられ笑わるな!」
と、大音声に仰せられた。
「仰せごもっとも、何条われら……」
「きたなき振る舞いいたしましょう」
「宮様御前に命をおとし……」
「日本の武士の亀鑑となれや!」
と、お供の面々は異口同音に叫び、宮家と合して三十三人、敵陣めがけて坂を下った。
するとこの時山つづきの、横手の森から鬨の声が起こり、赤き旗三旒れひるがえり、七百あまりの将卒が、騎馬、徒歩にて走り出して来た。
「背後にも敵いでたるぞ!」
「玉置の荘司め計りおったわ!」
と、宮家をはじめお供の面々、切歯して思わず地団太を踏んだ。
と、赤き旗のほとりから、二騎の武士しずしずと歩み出たが、その一人が大音に叫んだ。
「紀伊の国の住人野長瀬六郎、同じく舎弟の七郎にて候、大塔宮様お迎えとして、疾よりここにて待ち受けたり! ……勿体なくも宮家に対し、弓引き楯をつらぬる者は誰ぞや! 玉置の荘司殿と見たは僻目か! ……只今