Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
「談天門の攻め口は、わが手にて候うぞ」
と大音に呼ばわり、カラカラと笑って通りすぎた。
桐原駒に沃懸地の鞍、萠黄縅に紅裾濃、桃形兜に白の母衣、この武士も悠々と通ったが、
「名古屋の前司候うなり、美福門はわが手にて攻める、余人かならず手出し給うな」
と、颯爽と宣って通りすぎた。
間もなく二騎が並んで通った。
一人は陶山時秀で、山吹縅の鎧を着、火焔鍋尻の兜をかむり、宿月毛の駒に乗り、紫手綱を握っていた。もう一人の武士は河野治国で、卯の花縅の鎧を着、兜はわざと侍者に持たせ、浅黄欝金の母衣をかけ、紅手綱の白駒にのり、時秀と並んで歩ませて来たが、
「安嘉、達知の二つの門は、我ら両人にて受け取るべし、違算あるべからず」
と豪笑し、別の木戸から引き上げて行った。
来る武士通る武士みな朗らかで、ただ戦場での功名手柄に、心を打ち込んでいるらしく、ほかに憂いはなさそうであった。
伊勢平氏美濃侍、近江の山本姉川衆、伊賀の服部三河の足助、矢矧衆の兵どもが、色さまざまの旗標立て、黄や緋縅や白檀磨きや、啄木、花革、藤縅や、さては染め革や柑子革や、沢瀉などの鎧を着、連銭葦毛、虎月毛、四つ白足や白額や、柑子栗毛や姫栗毛や、好みの駒にまたがって、暁近い空の光と、篝火とに姿明るめて、雄々しく来ては宣りをあげ、別の木戸から消えて行った。