Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
いる所がない。……首でもくくって死ぬとしようか。川へはまって死ぬとしようか。……おおおおおお、どうしようぞ!」
こう云いながら泣いていた。
と、部屋の中央に、弓の折れを鞭のようにひっさげた、五十あまりの逞しい、頤髯を生やした巨大な男が、両足をふんばり立っていたが、
「おいおい東吾、まずいなアそれじゃアちっとも実感が出ない。泣いているように聞こえないじゃアないか。……お芝居じみていて空々しいや。『おお悲しや何んとしようぞ!』この云い出しからゾッとしないなア。こうもう少オし憐れっぽい口調で、しんみりと下から出さなけりゃア嘘だ。聞いていなよ、こうやるんだ」
こう云いながらやり出した。
「『おオお、悲アしや、何アんしよオぞオ――』どうだこうやると実感的になる。いかにも本当に悲しそうになる。さてそれからその後だが、どうもこいつもうまくなかった。ざっとこんなようにやるんだなア、『ご主人様は――、ア――ア――ア――、死なれましてエ――――、エ――エ――エ――、ござりまする――、ウ――ウ――ウ――』こう永アく引っぱるのよ。するといかにも悲しそうになる。さあさあもう一度練習練習!」