Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おちょうふじん

お蝶夫人

三浦 環

Leggi お蝶夫人 (おちょうふじん) di 三浦 環 (みうらたまき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.730 caratteri · 242 schermate

Aozora Bunko

いたそうですが、これが欧米のお医者様のやり方で、お金持ちから高くとって貧乏な気の毒な人を虐めないのです。そして私は、当時イタリーで売れっ子の音楽家だったので、お金持ちだとお医者様にねらわれて高い診察料をとられちゃったんです。

当時イタリー第一のチブスの名医といわれたテデスコという先生に診て頂きましたが、このテデスコは当時八十才、今日の三浦謹之助博士位のお歳で、三浦博士位有名な名医でしたが、この先生の往診料が一回千リラなのです。また看護婦も高く、咽喉を診察する時灯をつけてみせる、そのちょっと灯をつけてみせるだけで百リラもとるといった塩梅でした。それで私はテデスコ先生が時々診察にいらっしゃる。テデスコ先生が来ない時はその手下の軍医が診察に来るのですが、私はこの軍医さんが大嫌い、非常に手荒く私を裸にしては診察するのでいやんなっちまいました。それで私はロシア生れの女医さんを頼み、この女医さんが私のお部屋に寝泊りして治療してくれました。

こうしてホテルを病院代りにして寝ているうちにだんだんよくなって来まして、お医者様がもう野菜のスープを食べてもよろしい、但し菠薐草はいけない、というので野菜のスープをホテルに注文いたしました。