Classici giapponesi con furigana
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とんまのろくべえ
とんまの六兵衛
下村 千秋
Leggi とんまの六兵衛 (とんまのろくべえ) di 下村 千秋 (しもむらちあき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3821 caratteri · 8 schermate
「ハックショ、ハックショ。」とくさめをしました。ところがだしぬけに、縁の下で何か言うものがありました。六兵衛は、
「だれだっ。」と言おうとしましたが、鼻の中がくすぐったいので、また大きなくさめをしました。と、こんどは、縁の下からおろおろ声で、
「ハイ、白状いたします。実は私が殿様の名刀を盗んだものでございます。名高いうらないの先生がうらなうということをきいて、どんなものかと思って、今までここにしのんでいたのでございます。ところが、あなた様は私がここにしのんでいることまでうらない当てて、ただいま『白状、白状』と申されました。名刀は、お城の裏のいちばん大きな松の根元にうずめてありますから、どうぞ命だけはお助け下さいまし。」
六兵衛はこりゃすてきなことをきいたと思い、大喜びで盗人はそのまま逃がしてやりました。
次の日六兵衛は、生まれてから一度も手を通したことのない礼服をきせられ、お城に参上しました。百畳敷もある大広間には、たくさんの家来がきら星のようにずらりと居流れています。六兵衛はとんまですからあまり驚きませんでしたが、それでもおどおどしながら殿様の御前に平伏しました。