Classici giapponesi con furigana
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ふしぎなひと
ふしぎな人
江戸川 乱歩
Leggi ふしぎな人 (ふしぎなひと) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N4. Tocca una parola per il significato.
N4 · base · kanji e kana moderni · 44.138 caratteri · 89 schermate
そうして、一ふりされたら、ひょうのあたまがすっとんで、たけしくんのかおがでてしまいます。
ひょうのけがわの中から、にんげんの子どもがとびだしたら、とらは、いっそうおどろいて、たけしくんのかおにくいつくにきまっています。
ああ、もうだめです。いよいよたべころされてしまうのです。
そうおもって、たけしくんがきをうしないそうになっていたときです。
「おい、しんぱいしないでもいいよ」
どこからか、へんなこえがきこえてきました。
びっくりしてみまわしても、どこにもにんげんなんていないのです。
とらが、にんげんのことばをしゃべったとしかおもわれません。そんなばかなことがあるでしょうか。
たけしくんはじぶんのあたまがへんになったのではないかとおもいました。きがちがったのではないかと、ぞっとしました。
すると、そのとき。また、耳のそばで、にんげんのこえがきこえました。
「わしもにんげんだよ。にんげんが、とらのけがわをかぶってばけているんだよ。きみたちとおんなじことさ」
やっぱり、とらがしゃべっていたのです。
いや、とらのけがわの中にいるにんげんがしゃべっていたのです。