Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みなかみきこう

みなかみ紀行

若山 牧水

Leggi みなかみ紀行 (みなかみきこう) di 若山 牧水 (わかやまぼくすい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 102.087 caratteri · 203 schermate

Aozora Bunko

、謂わば一種の成金気分だネ」

「そう云えば彼処の湯に入ってる客たちだってそんな奴ばかりでしたよ、長距離電話の利く処に行っていたんじゃア入湯の気持はせぬ、朝晩に何だ彼だとかかって来てうるさくて為様がない、なんて」

「とにかく幻滅だった、僕は四万と聞くとずっと渓間の、静かなおちついた処とばかり思っていたんだが……ソレ僕の友人のS―ネ、あれがこの吾妻郡の生れなんだ、だから彼からもよくその様に聞いていたし、……、惜しい事をした」

路には霜が深かった。峰から辷った朝日の光が渓間の紅葉に映って、次第にまた濁りのない旅心地になって来た。そして石を投げて辛うじて犬をば追い返した。不思議そうに立って見ていたが、やがて尾を垂れて帰って行った。

十一時前中之条着、折よく電車の出る処だったので直ぐ乗車、日に輝いた吾妻川に沿うて走る。この川は数日前に嬬恋村の宿屋の窓から雨の中に侘しく眺めた渓流のすえであるのだ。渋川に正午に着いた。東京行沼田行とそれぞれの時間を調べておいて駅前の小料理屋に入った。此処で別れてK―君は東京へ帰り私は沼田の方へ入り込むのである。

看板に出ていた川魚は何も無かった。