Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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わかむらさき

わか紫

泉 鏡花

Leggi わか紫 (わかむらさき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.708 caratteri · 75 schermate

Aozora Bunko

扱帯がずるずると曳摺っていたり、羽織がふうわり廂へかかっておりますな、下駄、蝙蝠傘、提灯、正しく手前方の前なんぞは、何がどう間違ったものでござりますか、大な洗濯盥が転がっておりましたわ。

何の事はござりません。右の品々が、山から突抜けに海岸まで、大通りへ、ちりちりばらばら。裏道小町はさもなかったそうでござりますが、通一筋道は、まるで、諸道具、衣類、調度が押流されました体裁、足の踏所もござりませなんだ。

こりゃ現に、手前、軒下へ出て見ましたが、降ったか、湧いたか、流れて来たか、何のことはござりません、皆翼が生えて飛んで来て、空から雁が下りたと申す形体。

唯今は凄いほど、星がきらついて参りましたが、先刻、その時分は、どんよりして、まるで四月なかばの朧月夜見たような空合、各自に血が上っておりましたせいか、今日の寒さに、皆汗を掻いたでござります。

あとが哄と笑いになって、陽気に片附けば、まだしもでござりますに、喚いたものより、転んだもの、転んだものより、落ちたもの、落ちたものよりゃ、また飛だもの、手まわり持参で駈出したわ、夜具をかぶって遁げ出したわ、怪我をしたわ、と罪の重いものほど、あんまりその智慧の無さ、斬られた夢を見て目をまわしたような外聞でござりますから、誰一人、己が騒いだというものはござりません、その二