Classici giapponesi con furigana
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わかむらさき
わか紫
泉 鏡花
Leggi わか紫 (わかむらさき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.708 caratteri · 75 schermate
それでも返せッていうから、泣きそうになったんです。
惜むんじゃないんですって。
つい、気がつかずにいたけれど、この紫色の鉛筆は、粉が目に入ると、目が潰れて、見えなくなってしまうんですって。
おもちゃに持たしておくと険呑だから、実は、今夜にも宿で聞いて、私ン許まで取戻しに行こうと思っていた処だったッて、そういいます。
きっと削りませんからッて、私強情を張りましたら、それでは、きっと誰にも見せるなよ。そして二人一所に居る時でなくっては、鉛筆を使ってはならない、きっとだぞッていいましてね。
ちょうど二人ばかりだから、とそれじゃ今つかってみよう、お前は、と私に、今夜はこの伊豆屋へ寝るのかとお聞きでしたわ。
泊るつもりだったんです。
そうすると、手帳へこんやおまえのとこへとまりにゆくよ、と、あの、これを書きましたから、私引手繰って、脱いだ筒袖と前垂とを抱えるか抱えないに、家へ駈け出して帰ったんです。
帳場で、どうした鶴坊ッて、番頭さんがいいましたけれど、そんな事は構わない。
おじいさんに、帰ってそういったら、いそがしがって掃除をして、神様棚へお燈明を上げました。