Classici giapponesi con furigana
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インドラのあみ
インドラの網
Leggi インドラの網 (インドラのあみ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.369 caratteri · 49 schermate
だまって二、三度うなずきながら、そのたべものをのみ下して、低く言いました。
「……童子のです。」
「童子ってどう云う方ですか。」
「雁の童子と仰っしゃるのは。」老人は食器をしまい、屈んで泉の水をすくい、きれいに口をそそいでからまた云いました。
「雁の童子と仰っしゃるのは、まるでこの頃あった昔ばなしのようなのです。この地方にこのごろ降りられました天童子だというのです。このお堂はこのごろ流沙の向う側にも、あちこち建っております。」
「天のこどもが、降りたのですか。罪があって天から流されたのですか。」
「さあ、よくわかりませんが、よくこの辺でそう申します。多分そうでございましょう。」
「いかがでしょう、聞かせて下さいませんか。お急ぎでさえなかったら。」
「いいえ、急ぎはいたしません。私の聴いただけお話いたしましょう。
沙車に、須利耶圭という人がございました。名門ではございましたそうですが、おちぶれて奥さまと二人、ご自分は昔からの写経をなさり、奥さまは機を織って、しずかにくらしていられました。
ある明方、須利耶さまが鉄砲をもったご自分の従弟のかたとご一緒に、野原を歩いていられました。