Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ボロやのしゅんじゅう

ボロ家の春秋

梅崎 春生

Leggi ボロ家の春秋 (ボロやのしゅんじゅう) di 梅崎 春生 (うめざきはるお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.411 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

画塾のことだって同じです。前に申し上げたように募集のポスターを貼ったら、なかなかの盛況で、小学生が四十人ほど集まって来ました。日曜の午前中をそれにあて、僕が画の講習ならびに指導にあたる。月謝は三百円で、つまり一万二千円ほどになります。これが僕の生活を支える有力な財源なのですが、野呂のやつがこれに目をつけた。

日曜日はすなわち野呂も休みで家にいるわけですが、その午前中いっぱい、板の間または庭に生徒があふれて、てんでに画板をもって写生をする。小学生のことですから、静かに描くということができません。ガヤガヤザワザワとおしゃべりはするし、中には歌をうたい出す子もいる。あまりガミガミ叱ると、次から通って来ないおそれがあるから、つい僕も手控えるのです。そこに野呂が目をつけて、日曜日の午前は自分の小説修業には大切な時間である、その大切な時間にピーチクパーチク騒がれては何も出来はしない、一体どうしてくれるというのです。野呂が小説修業を実際してるのかどうか、タロコ亭でもてないものだから出鱈目の放言をしたんじゃないか、と僕は今でも疑っているのですが、とにかく彼はそう頑強に言い張る。