Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かぜのまたさぶろう

ポラーノの広場

宮沢 賢治

Leggi ポラーノの広場 (かぜのまたさぶろう) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 67.062 caratteri · 135 schermate

Aozora Bunko

」と云って、よろよろ家を出て行きましたが、やはりそれきりいつまで待っても帰って参りませんでした。たしかにお母さんもその天国に呼ばれて行ってしまったのでした。

ネネムは小さなマミミとただ二人、寒さと飢えとにガタガタふるえて居りました。

するとある日戸口から、

「いや、今日は。私はこの地方の飢饉を救けに来たものですがね、さあ何でも喰べなさい。」と云いながら、一人の目の鋭いせいの高い男が、大きな籠の中に、ワップルや葡萄パンや、そのほかうまいものを沢山入れて入って来たのでした。

二人はまるで籠を引ったくるようにして、ムシャムシャムシャムシャ、沢山喰べてから、やっと、

「おじさんありがとう。ほんとうにありがとうよ。」なんて云ったのでした。

男は大へん目を光らせて、二人のたべる処をじっと見て居りましたがその時やっと口を開きました。

「お前たちはいい子供だね。しかしいい子供だというだけでは何にもならん。わしと一緒においで。いいとこへ連れてってやろう。尤も男の子は強いし、それにどうも膝やかかとの骨が固まってしまっているようだから仕方ないが、おい、女の子。おじさんとこへ来ないか。