Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おもいで

ロッパの悲食記

古川 緑波

Leggi ロッパの悲食記 (おもいで) di 古川 緑波 (ふるかわろっぱ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.651 caratteri · 114 schermate

Aozora Bunko

トリコロールの方は、少し甘過ぎて、ひつこかったが、又別な味があった。

これらのクッキーを、僕は旅行先へも送らせて、毎朝愛食したものである。

さて、それでは、クッキーは戦後何処がうまいか、ということになると、僕は戦前ほどうまいものは現在は無い、と答える。

然し、それは無理もないのだ。第一にコナの問題だ。第二にバタである。戦前のような、見るからに黄色い、濠洲バタというものが入らなくなったのであるから、(今のようなバタくさくないバタというものは、此の場合何うにもならない)やむを得ないことなのだ。そのため、現在の東京で造られているクッキーは、その原料の関係上何うしても昔のような、適当な堅さが保てなくて、堅すぎるか軟かすぎるか、何っちかになっている。

イヅミヤのクッキーは、大分有名になったが、一寸煎餅を食うような堅さで、ポリポリ食わなければならない。味はバタっ気こそ少いが、うまく出来ている。

クローバーのはちと甘過ぎるが、味はリッチな感じ。一方が甘過ぎるからというのか、ここにはチーズ味の(甘味抜きの)クッキーもあり、これは「飲める」。

ケテルでも、クッキーを売っているが主力を注いではいない、パウンドケーキや、フルーツケーキは上等だが、ここのクッキーは、こわれやすくて、家へ持って帰れば、粉々になってしまう。