Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
Leggi 一寸法師 (いっすんぼうし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.475 caratteri · 194 schermate
これなどもその一つだがね」
彼は卓上の妙な石膏のかけらを、指紋をつけない様に注意してつまみ上げた。
「これがやっぱり、夫人の部屋の押入れの奥から出て来たのだ。ショールなんかにくるんで小箪笥のうしろに隠してあったのだ。もっともこれは破片を一つだけ持って来たので、高さ一尺ばかりの石膏像のこわれたものが、すっくりそこにあったのだがね」
紋三は困った様な顔をして、明智を見た。
「イヤこういったばかりでは分るまいが、それについては先ずこのヘヤーピンを研究して置く必要がある」明智は曾てピアノの中から発見した、束髪針を取上げた。「探偵小説のソーンダイク博士ではないが、こいつには顕微鏡的検査が必要だった。僕はそういうことは一向不得手なので、友人の医者に頼んで見てもらったのだが、このピンの頭がひどくゆがんでいる。何か角のあるものでたたきつけた跡だ。で、僕は家へ持帰って明るい所でよく検べて見たところが、折れ曲った部分に白い粉がついている。なおよく見ると、生地が黒いのでよく分らないけれど、何だか血痕らしいものも附着している。それは今でもよく見れば残っているがね。その粉と血痕を削り取って顕微鏡で見てもらった結果は、粉の方は石膏と何か染料が混っているらしい。