Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いっすんぼうし

一寸法師

江戸川 乱歩

Leggi 一寸法師 (いっすんぼうし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.475 caratteri · 194 schermate

Aozora Bunko

お梅人形

紋三は色々言葉を設けて明智の判断を聞こうとしたけれど、明智は紋三が自動車を降りて、彼の下宿の方へ別れて行く時まで、ほとんど沈黙を続けていた。

それから二日の間は、表面何事も起らなかった。明智は彼の探偵を進めていたに相違ないし、小林紋三は小林紋三で、彼自身の判断に従って、山野家を訪問したり、浅草公園や本所の養源寺の附近をうろついて見たりしていた。山野家にも新しい出来事は起らなかった。

だが、三日目の四月十日の夜、銀座通りの有名な百貨店に、前代未聞の珍事が出来した。そして、山野三千子失踪事件が、決してありふれた家出なんかでないことが判明した。

お梅人形

午前二時、その百貨店の三階の呉服売場を、若い番頭が一人の少年店員を伴って、見廻っていた。この店では毎晩、番頭、少年店員、警務さん、鳶のものなど、数十人の当直員を定めて、広い店内を隅から隅まで、徹宵見廻らせることになっていた。

昼間雑沓するだけに、一人も客のない広々とした物売場は、変に物すごい感じがした。ほとんど電燈を消してしまって、階段の上だとか、曲り角などに、僅に残された光が、ぼんやりと通路を照らしていた。