Classici giapponesi con furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.472 caratteri · 667 schermate
……いやね、君も知ってるように、俺あ以前から、どっちかというと社会主義や共産主義にやサンセイな人間だ。こないだの選挙だって共産党の運動員で走りまわったくらいだもん。だから、主義はそいでいいと思うんだ。――しかしだよ、だからといって戦争中のことを忘れちまっちゃ、いかんと思う――というよりは、人間なら忘れるわけにはいかんと思う。あいだけの親兄弟が死んだこと、そいから、その時分自分がどんな事を思い、どんな事をしていたかという事をだよ。……あん時、明ちゃんと此処で話した――おじさんがなにした日さ――(いいながら自然に彼の目が傾斜の上を見上げる。友吉の視線もそれを追ってそちらを見る)――ちょうど夕陽が、カッと照らしていた。――あんときの事を俺は忘れない。――自分の気持が上っすべりに突走りはじめると、きまって、それを思い出すんだ。――すると、いい気にゃなれない。組合の連中なんかのいってるような事では、片附かないんだ。そいだけでは救われないという気がするんだ。つまりそいだけでは、死にきれねえという気がするんだよ。だって、又、戦争が起きるかわからんのだからなあ。