Classici giapponesi con furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.472 caratteri · 667 schermate
遠くで支那ソバのチャルメラの音……
大川の川端。ポンポン気船の発着所の近くで、その音が時々してくる。ダブリ、ダブリ、チャチャチャと水の音。
肥前はカゴをかつぎ、竿の先にカギのついたのを持って波打ちぎわを時々立ちどまったりして行く。そのうしろからマキが同じ姿でついて歩く。
肥前 いつ来て見ても大川は良いなあ。
マキ だけど今日は波がまぶしいや。
肥前 しかし、そいだけ衰弱してるのに、よく歩けるなあ?
マキ フフ、なにかにけつまづいてパタンと倒れたら、そのまま息が絶えるずら。
肥前 まるで人の事のように言わ。……マキベえは近頃、俺にばっかついて来るが、なぜだ?
マキ 肥前の小父さんといっしょだとウルサイこと云わねえからさ。
肥前 するとなにか、ほかの奴あ、お前のような男の子か女の子かわからねえようなんでも変なこと言うのか?
マキ 誰があ! こんな肺病やみの、骨と皮ばかりになって、わきに寄ると臭えずら。誰がそんな事云うもんか!
肥前 すると何がうるせえんだ?
マキ もっと身体を大事にして、早く丈夫になれだの、飯どきにゃチャンチャンと物を食わなきゃならねえだの、うるせえったら。