Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Leggi 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 113.429 caratteri · 227 schermate
もう松葉杖ではなかったにしろ、やっぱりびっこをひいているのを見ると、仁太はうたてかったのであろう。
「せんせ、まだ自転車にのれんの?」
こんどは小ツルだった。
「そう、半年ぐらいしたら、のれるかもしれん」
「そんなら、これから、船でくるん?」
ソンキの質問にだまって顔をふると、コトエがおどろいて、
「へえ、そんなら、歩いて? あんな遠い道、歩いてエ?」
コトエにとっては忘れられない二里の道だったのだろう。空腹と心配でまっさきに泣きだしたコトエである。仲間はずれになりたくないばかりに、本の包みを藪にかくして出かけたコトエは、船で送りとどけられたときにも、ひとり気がふさいでいた。どんなに叱られるかと、びくびくしていたのだ。しかし、迎えに出ていたおばんは、どこの親たちよりもまっさきに、船にアユミのかかるのもまちきれず、じゃぶじゃぶと海の中へはいってゆき、どの子よりもまっさきにコトエを船から抱きおろしたのである。まるでがいせん将軍のように晴れがましくアユミをわたる子どもらとそれを迎える親たちのなかで、コトエとおばんだけは泣いていた、藪へまわって本包みをとってもどりながら、もうそのときは二人ともふだんの顔になって話しあった。