Classici giapponesi con furigana
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こんじゃくばなしサンドイッチへいだん
今昔ばなし抱合兵団
海野 十三
Leggi 今昔ばなし抱合兵団 (こんじゃくばなしサンドイッチへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.504 caratteri · 21 schermate
地上に出た方が、まだ被害程度が軽いであろう」
そういって、わが護衛司令官は布告をしたが、それもいい加減の対策だったことが、間もなく判明した。なぜといって、何十年ぶりかで市民たちが地上へ頭を出したとたん、待っていましたとばかり、敵白人帝国の空中兵団は、われわれ同胞の上へ襲いかかったのである。猛爆、また猛爆、その惨状は聞くにたえないものがあった。
地底へ下りれば、敵の地底兵団あり、地上へ出れば、敵の空中兵団あり、上と下とからの抱合兵団の攻撃にあっては、われわれは上りも下りも出来ず、文字どおり進退谷まってしまった次第である。
「ああしまった」
ああ痛い。とんだ愚痴をのべている間に、私は折角二日がかりで登った八メートルばかりの縦井戸を下に滑りおちてしまった。でも幸いに、そこで地下道が水平に折れ曲っていたからそれ以上墜落しないですんだ。もう愚痴はよそう。そして私は、もう上るのも降りるのもよした。もうその気力がない。前途に対する希望は、ここでしずかに餓死するばかりである……。
と考えこんでいたとき、不意に私の肩を突付く者があった。私はびっくりして目を開いた。すると目の前に、逞しい顔の青年が、前屈みになって、私の顔をのぞきこんでいた。