Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ぼんじんでん

凡人伝

佐々木 邦

Leggi 凡人伝 (ぼんじんでん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.944 caratteri · 202 schermate

Aozora Bunko

昨今は教会に籍があるという丈けの関係だが、それでも基督教に対して悪感情は持っていない。

占部牧師の一言は一年以上に亙る私の煩悶を解決した。私は直ぐに実行したのである。翌日体操の時間の始まる前、私は同級の両三名と運動場で遊んでいた。そこへ国分が三人の子分を馬に仕立てゝ乗って来た。運動会で人馬競走をやってからこれが流行っていた。弱い奴が馬になる。国分は私の側を通りさま、私の帽子を払い落した。

「何をする?」

と私は大声一喝、追い縋って、持っていた唖鈴で国分の横びんたを撲った。国分は馬から飛び下りた。直ぐにかゝって来る積りで身構えをしていたら、然うでない。屈んで頭を押えた。血が出たのである。

「覚えていろ!」

「覚えているとも」

「帰りに八幡様で待っていろ!」

「待っているとも」

と敵味方言葉を交えた。国分はそのまゝ井戸端へ行って頭を冷した。直ぐ体操に出たところを見ると、大した怪我ではなかった。

模範生が暴力を用いたのだから、皆案外のようだった。

「国分が悪いんだよ」

と私に同情したものもあった。私が模範生として嫌われていた以上に、国分は暴れものとして憎がられていた。