Classici giapponesi con furigana
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べっぷおんせん
別府温泉
高浜 虚子
Leggi 別府温泉 (べっぷおんせん) di 高浜 虚子 (たかはまきょし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.339 caratteri · 27 schermate
三
見る者恐る。先年里人妻その夫といさかいて大にいかりしがこの熱湯に身をなげけるに、やがて身はただれさけて、その髪ばかり浮び出。豊後風土記曰、速見郡赤湯泉。この温泉も穴郡の西北竈門山に有。その周り十五丈斗。湯気赤くして泥土有と即ち海地獄の事なるべし。
とある、赤い泥土であったのが、今は澄んだのか、或はまたこの赤温泉は今の血の池地獄をいうものか、兎に角風土記は延長以前の書物ということであれば、今から千年以前のものであるから、どう変化したかわからない。益軒の紀行文にも岩の赤くなっていることが書いてある。特に湯の清澄なことは書いてない。ただ熱湯の恐るべきことを感じて湯の清澄なことを感じなかったのか、若くはその時分は湯は多少濁っておったのか。
夫婦喧嘩をして怒った女が飛び込んだのが死骸もとめずにただ髪だけが残ったというのは物すごい物語りだ。今でも転落して死ぬものがあるとのことである。また自ら死するのにこの美しい湯池を選ぶものも皆無とはいえまい。
三
この前来たときこんな印象が頭に残っておる。
それは日名子氏に案内されて街の中のどこかの共同温泉場を見に行ったとき、私たちの目の前には一人の若い女が現れた。