Classici giapponesi con furigana
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
Leggi 力餅 (ちからもち) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 65.974 caratteri · 130 schermate
「ホウ、ホケキョ――ケキョ。」
思わず、かわずは自分ながらふきだしたくなりました。それはかわずに似てもつかないうぐいすの口まねでしたから。でも、このかわずはどうかして声を出したいと思いまして、ひばりのように「チ、チ、チ」とやってみたり、すずめのように「チュウ、チュウ」とやってみたりすると、なおなお自分ながら腹をかかえてふきだしたくなります。遠い国から来たつばめが声の出し方はどうかと思って、今度はあの口ばしの黄色い鳥のようにやってみましたら、これはしたり――まるで異人のまねごとでした。
しかし、熱心というものはえらいものですね。その熱心が自分の声を出すことをこのかわずに教えました。かわずが鳥のまねをしていたのでは、どうしてもだめで、自分には自分の持って生まれた声がある、そこへかわずも気がついたのです。
「グッグッ、グッグッ。」
まずその声からはじめました。
「ギャア、ギャア、ギャア。」
そんな力のこもった声まで出せるようになりました。さあ、かわずはうれしくなりまして、これだ、これが自分の声だと思いますと、自分で自分の声にはげまされました。
「ヒョイ、ヒョイ、ヒョイ、ヒョイ。