Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Leggi 古句を観る (こくをみる) di 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 166.028 caratteri · 333 schermate

Aozora Bunko

俳句のような短詩形にあっては、そういう時間の関係は現すことも困難であるし、またそれほど拘泥すべき問題とも思われぬ。

名月や肌は落著くひとへ衣    助然

中秋名月は年によって遅速がある。従って昼のほてりのまださめやらぬような陽気の年もあれば、更けて夜寒の気が身に沁みるような年もある。この句の場合は依然として夏のままの単衣を著ているのだから、あまり遅い年ではないのである。しかし夏のうち、乃至残暑の頃と違って、さすがに肌が汗ばんだりするようなことはない。単衣の肌ざわりもさっぱりと落著くようになっている。作者はそこを捉えたのである。

名月の光、その夜の風物というようなものよりも、季節の感じが主になっている。月をのみ追駈ける者は、往々にしてその影を失する。月を離れたところにこういう世界を見出すのは、俳人得意のところであろう。

西瓜喰ふ空や今宵の天の川    沙明

新暦が歳時記を支配するようになってから、人事としての七夕は夏の部に移り、天文の天の川は秋に取残される形になった。「久方の天の川原をうちながめいつかと待ちし秋は来にけり」というような感じは、古今を通じて変らぬにかかわらず、古人は銀漢を仰ぐに当って、特に牽牛織女の二星を連想し、今人は無数の星群としてこれを観ずる。