Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
「ここがそうかい」
まもなく捜し当てた一軒は、わび住まいながらそれと名を取った人形師の家らしいひと構えです。案内も請わずにずいとはいっていくと、そこの仕事べやで、三人ほどの弟子たちといっしょに、せっせとどろいじりをやっていた五十がらみのおやじこそ、まさしく桃華堂無月に相違ない。と見るや、いつものあの生きのいい啖呵が、まもおかずなめらかに飛んでいきました。
「江戸名物のおふたりさまが、このとおりおそろいでお越しあそばしたんだ。けえりにゃ、夜桜見物に回らなきゃならねえんだから、先を急がなくちゃならねんだ。手間取らせずと、すっぽり吐きな」
「なんでござります?」
「しらばくれるな! 京屋で買い込んだ京金襴をつきとめて、古島のまがい雛詮議にやって来たんだ。おれの啖呵で不足なら、こちらにお控えあそばすおしゃべり屋のおあにいさんは、特別音のいい千鳴り太鼓をお持ちだよ。四の五のいってしらをきりゃ、勇ましいところが鳴りだすぜ。すっぱりきれいにどろを吐きなよ」
「なるほど、そうでござりましたか、いや、さすがでござります。京金襴から足をおつけなさるたア、さすがご評判のおふたりさまでござります。