Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
ね! 男でも尼になれるっていうんなら、あっしゃもう今からでもここへ二、三年逗留してえんですが、なんとか尼になれる法はござんすまいかね」
「もうしゃべるなッ」
しかっておいて、じっとなお目を注いでいましたが、と――そのとき、はしなくも名人の目にはいったものは、たったひとりきり、人々の群れから離れて、深く物思わしげに悩み沈みながら、うちしおれているひときわ美しい尼美人でした。年のころは十七、八歳! そりたての御弟子頭のそのみずみずしさ!
名人は黙然として、ややしばし目を注いでいましたが、そこのかきねに、人でも出はいりしたらしい枝の折れと、そのくずれがきした塀そとの丘の上に、あちらこちらと印せられている青草を踏みにじった足跡を発見すると、もうそれで用は済んだというように、不意といいました。
「じゃ、暗くなるまで、そこらの草むらの中で、ひと寝入りしようぜ」
先にたってかっこうなくぼみを見つけると、いつもながらの閑日月、すでにもう夢の国の人でした。
――かかるうちにも、しだいに時はたって、ようやく押し迫ったものは、とっぷり暮れた群星ちりばめられたる星月夜です。