Classici giapponesi con furigana
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トソンラン
土城廊
金 史良
Leggi 土城廊 (トソンラン) di 金 史良 (きむさりゃん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.752 caratteri · 52 schermate
赤い肌をはだけ出した土城には、篠つく雨に取り毀された土幕の廃骸が幾つも見受けられた。傍には濡れ鼠になった人々が跼ったまま茫然としていた。吃男の土幕は木片微塵に叩き潰されている。赤い水が上から防水壁を割って滝のように落ち込んだので、この上帝教信者は狂い立って飛び出し土幕杙を抜き取って、小屋を滅茶滅茶に叩きのめしたのだ。だがもはや吃男の姿は見えなかった。
だんだんと土幕民達は小屋からのそのそ這い出して来た。丁度大雨に遭っていた鶏が夫々雨宿りの下から濡れ羽を振って出て来たように。空は黝ずんでいる。平野は雨霧に暮れ、川は激しい勢で流れていた。
いつの間にかその一角では先達の夫婦が激しい掴み合いを始めていた。先達が病体をずり起し街へ稼ぎに行こうと出て来た所へ、元三から貰った米袋を振り振り顔の赤くむれた婦がやって来たのだ。彼はかっとのぼせた余り有無を云わせずに、いきなり婦の肩をめがけて支械を打ち下ろしたのである。
婦は泥の上に尻餅をつき頭をしたたかぶっつけて低くあっと叫んだ。袋は放ね飛んで泥の上に口を開け白米を吐き出した。子供は土幕からおーとおびえて泣き声を挙げた。