Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate

Aozora Bunko

「き、きさま、だれだっ。」

「ははは……、ぼくは明智小五郎だよ。きみのおそれている明智探偵だよ。」

運転手は、そういって、鳥打帽をぬぎました。すると、その下から明智探偵どくとくの、もじゃもじゃ頭があらわれたではありませんか。

「いったい、どうして、きさま……。」

鉄人Qは、あんまりびっくりしたので、口もうまくきけないのです。

「きみの部下の運転手は、警察の留置所にいるよ。あいつを警察にわたしておいて、ぼくが、つけひげやめがねで、あいつに変装して、車を運転したのさ。」

「いつのまに、入れかわったのだ。」

「きみが映画館へはいっているあいだにさ。たっぷり三十分はあったからね。」

「だが、どうしてこれが、おれの車だとわかった。」

「ははは……、ふしぎにおもうだろうね。おばけやしきの事件のときには、ぼくは福島県へいっていて、るすだった。だが、帰ってくると、すぐにしらべた。アサヒ屋という文房具店の主人が、あやしいと思ったので、さぐりを入れたのだ。そして、あの老人が店員にばけて逃げたことも、すっかりわかってしまった。きょう、日東映画館で、事件がおこることも、アサヒ屋の主人につきまとっている、ぼくの部下が聞きだしてきた。