Classici giapponesi con furigana
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たいくうまかん
大空魔艦
海野 十三
Leggi 大空魔艦 (たいくうまかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 31.098 caratteri · 63 schermate
いや、これも空魔艦のなせる業にちがいない。さあ全員をよびあつめて、そしてすぐ氷上へ避難だ」
丁坊の訊問どころではなく、難破船は大混乱となってすぐさま荷物の陸あげにかかった。そういううちにも、船は一センチ、また二センチと、しだいに気味わるく下ってゆく。はたしてこれも空魔艦のせいであろうか。空魔艦はどんなおそるべき仕掛をしていったのだろうか。
最後は迫る
若鷹丸は、刻一刻と氷の下にめりこんでいった。
大月大佐は隊員を指揮して、船内にあった大切な器具や残り少くない食糧を氷原にはこばせた。船はだんだん傾きはじめた。船首がたかく上にもちあがって、船尾はもう氷とすれすれになった。いままで真直に立っていた檣が、今は斜に傾いているのもまことに哀れな姿であった。
丁坊少年は、例のとおり達磨さんのように手も足も厚い蒲団のようなものにくるまれたまま氷上に置かれて、沈みゆく難破船をじっとみつめていた。久方ぶりで懐しい日本人に会えた悦びも、この沈没さわぎで煙のように消えてしまった。どうしてこうもよくないことが丁坊の行くところへ重なってくるのだろう。
「おい皆、もっと元気を出して頑張れ。