Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.722 caratteri · 286 schermate
「え、武蔵の沢井の……机?」
「そうだ、そうだ、それに違いない。それと知ったらば出ようもあるのだった」
仏頂寺弥助が何か思い出して、しきりに残念がるのを、丸山勇仙が解せない顔をして、
「覚えがあるのか」
「あるとも、あるとも……噂だけで大いに覚えがあるのだ、武州沢井に机竜之助の道場があって、一種不思議な剣術をつかい、人がそれを音無と名づけるという評判を聞いていたから、一度、その門を驚かしてみたいと思っていたのだ」
「武蔵の沢井とは、どちらの方面だ」
「多摩川の奥の高地で、江戸から甲州裏街道、つまり大菩薩越えをするその途中、御岳山の麓あたり。あの辺は、むかし関東の野を追われた平将門の一族と、甲州武田を落ちて土着した子孫が住んでいる。それで剣術は、甲源一刀流が流行っている。それだ、その男だ、あれは……」
と言って、仏頂寺弥助が先達て、塩尻峠の不思議なる盲剣客のことを頻りに思い返し、
「それと知ったら、また出ようもあったものを……」
と重ね重ね残念がる様子。
そこで、まだ呑込めないらしい丸山勇仙のために、仏頂寺弥助は、沢井道場、音無の剣術ぶりの物語をし、今その主人公は、行方不明になって、その道のものの問題とされていることを話して聞かせると、丸山勇仙が、