Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
にあるところへ届けてくれと申しました故、わたくしは何の気もなくお請合いを致しました」
お玉は、あの晩の筋を一通り繰返して、
「そうして翌日は、早速お届けを致しましょうと思っているところへ、どうしたわけだか知りませんが、お役人が来て、無理にわたしを召捕ってしまおうとなさるから逃げ出して、逃げ歩いて、やっとこちらへ参ったのでございまする、それ故、せっかくのお金も打捨っておいて、お手紙だけは懐へ入れておいたのを、後で気がついたようなわけでございます。そういうわけでございますから、どうぞ御免あそばして下さいまし」
お玉はお詫びの心のみが先に立つのでありました。
「ただ、それだけの御縁でございます、お名前も承わりませねば、御用向も伺いませんで」
お玉の話だけでは、決して竜之助を満足させることはできませんでした。
遊女屋――女――金、その次に来るものは――この手紙の中にその消息が言い込められてあるはず。四つの目があって一つの用をもなさぬこの場の有様は、やっぱりお玉をして恥じ且つもどかしさに堪えざらしめたので、
「それから、あの、重々申しわけがございませんが、実はその手紙の中をもう拝見してしまったのでございます」