Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
「申し上げまする、これは則重ではござりませぬ、数年前、本阿弥様が主人の家へお立寄りになりました時分の御鑑定によりますれば……」
さてこそ本阿弥が引合いに出されて来ましたから、一同は言い合わせたように幸内の面を見ました。本阿弥という名前は、とにもかくにもこの場合、重きをなすのであります。
「本阿弥家の折紙があるならば、あるように最初から言っておくがよい」
と平野老人が呟きました。
「いいえ、折紙があるのではござりませぬ」
と幸内は言いわけをしました。
「どうしたのじゃ」
「本阿弥様は折紙を附けませぬ、手前共の主人も折紙を附けていただくことは嫌いなのでござりまする」
「して、本阿弥がなんと言った」
「本阿弥様が申しまするには、この刀は伯耆の安綱であろうとのことでござりまする」
「ナニ、伯耆の安綱?」
「はい」
「ははあ、伯耆の安綱か」
と言って、いったん鞘に納められた太刀が再び鞘から抜け出しました。
「なるほど」
「なるほど」
彼等は手から手に渡してつくづくとながめました。
「それだから言わぬことではない、一見しては地鉄が弱いようだけれど、よく見ていると板目が立ち、見れば見るほど刃の中に波が立ち、後世の肌物とはまるで違う」