Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
それはお前よりも、わたしの方がよく知っている。そうしてお前、殿様の御前へ出たら、この間のお礼を申し上げた上で、幸内のことを、よくお頼み申しておくれ、大切の刀を持って行方が知れなくなって困っている、もしやこのお城の中のどなたかのお邸でお引止めになりはしないか、それとなく、殿様に申し上げてみておくれ。そうすれば何かお心当りがおありなさるかも知れない、あの殿様はきっと御親切なお骨折りをして下さるに違いない」
「そんならお嬢様、わたしが行って、ともかくもお願い致してみましょうか」
「そうしておくれ」
「わたしなんぞが、お訪ねをしたからとて……」
お君はお銀様の言葉というよりは、その圧力の烈しい命令に押しやられるようになって、大手の橋を渡って御門番の方へと歩みました。お君はお銀様からせがまれて御門番のところへ行き、
「御支配様にお目にかかりたいのでございますが」
「御支配様は太田筑前守様か駒井能登守様か」
「駒井能登守様に」
「何の用で」
門番の足軽は六尺棒を突き立て、お君の姿をジロジロと見渡しておりました。
「あの、有野村の藤原の家から参りました、主人より殿様へのお使いでございます」