Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
「施しをするんだか、されるんだかわからねえ」
と言ってる口許へ世話人が、お粥の椀を持って来て、
「さあ食いねえ、貧窮組」
米友は煙に捲かれてそのお椀を手に取りました。あとからあとからとやって来る連中、見れば必ずしも食うに困るような貧乏人のみではないと見えるのが、
「貧窮組が出来たそうで、どうかお仲間にしていただきとうございます」
お粥を貰っては食べ、食べてしまうと給仕方に廻る。誰も少しも遠慮をするでもなければ、お礼を申し述べるでもないから、米友も調子に乗ってそのお粥を食べてしまいました。腹のすいている時だから、うまい。ペロリと一杯を平らげた時、またお代りを世話人が鼻先へ持って来てくれたから、それもペロリと平らげてしまいました。とうとう四杯まで、米友がそのお粥を平らげてしまって沢庵をかじっていると、
「さあ、これから広小路へ押し出すんだ」
この連中が雪崩を打って太郎稲荷を押し出したから、米友もそれと一緒になって跛足を引きます。
「貧窮組」というのもおかしなもので、誰がもくろんで、誰が煽動たともないうちにこうして大勢が集まって、町内から町内へと繰込んで行くのです。