Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
「お鶴さんか、お富さんが一緒に行って下さるといいけれど」
「あの人たちは、まだこれから芸にかかるんだから身体があいてないよ」
「このまんまでは失礼でございますね」
「男衆の手もすいていないし、わたしが、ちょっと島田に纏めて上げよう」
「済みません」
「どうせ碌なことはできやしないけれど、手っ取り早いのでは若い時から自慢なのよ」
鏡台の前でお角は、お君の真黒な髪を梳きながら、
「君ちゃん、お前の毛はよい毛だねえ、こうして掴んでいると指が染まりそうだよ。そうしてお前さんには島田がいちばんよく似合ってよ、もう二三年すると丸髷が似合うようになるだろう。わたしもお前さんを、いつまでもこんなところへ置くのは惜しいと思ってるんだよ、だから早くなんとかして上げたいと思っているんだから、そのつもりで稼いで下さいよ。そのうちに容貌望みで玉の輿というようなこともないとは限らないから、くだらないものにひっかからないように。口上言いや折助なんぞが、いくら色目を使っても、白い歯は見せちゃいけないよ。その代り、身分と身上の確かな人であったら、年の違いや男ぶりなどはどうでもよいから……」
こんなことを言いながら親方の女は、見ているまにお君の島田を結い上げてしまいました。