Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Leggi 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 264.133 caratteri · 524 schermate
「あれからの俺らというものは、あの宿屋にばかりいたんじゃあねえのだ。まあ追々ゆっくり話すよ、こうして会ってみりゃあ文句はねえのだが。そりゃあそうと気の毒なのはこの人だ、どこのどういう人だか知らねえが、口がまるきり利けねえのだ。ムクが案内するから俺らが天満宮の後ろの森の洞穴の中から見つけ出して来たんだ、途中で冷たくなったから死ぬんじゃあねえかと心配して、俺らが急所へ活を入れてやって来たおかげで、どうやら持ち直した、この分なら生命は取留めるだろう。口が利けるようになりさえすれば占めたものだが」
「明日になったらお医者さんを呼んで上げましょう、今夜のところは寒くないようにして上げておいて……友さん、もう遅いからお前さんもここへお寝なさい、わたしも部屋へ帰って休みます、また明日ゆっくり話をしましょうよ、明日と限ったことはない、いつでもこれからは一緒にいて、あんまり離れて苦労しないことにしましょうよ」
お君はこう言って、また寝ている人に蒲団をかけ直してやろうとして、思わずその寝面を見て喫驚して、
「おやおや、この人は、これは幸内さんではないか知ら」
十一
駒井能登守はこの時、何かに驚かされて夜具の中からはねおきました。