Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Leggi 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 264.133 caratteri · 524 schermate
おどかすつもりであろうけれども、米友は担っていた鉄砲を肩から卸しました。
米友が推察の通り、この塀の外から中を隙見していたのは折助でありました。折助が三人ばかり先刻から節穴を覗いていたのを、米友に見つけられて彼等は丸くなって雪の中を逃げました。
折助は雪の中を、こけつまろびつ逃げて、とうとう八日市の酒場まで逃げて来ました。それは縄暖簾の大きいので、彼等の倶楽部であります。
彼等三人がこの八日市の酒場へ逃げ込むと、そこには土間の大囲炉裏を囲んで、定連が濁酒を飲んだり、芋をつついたりして、太平楽を並べている最中でありました。
前にも言う通り、折助の社会は人間並みの社会ではないのであります。人間並みの人の恥ずることがこの社会では誉なのであります。これらの人間が、もし女を引きつれてこの酒場へ来ようものならば、「恋の勝利者!」と言って彼等は喝采します、どうかして心中の半分もやり出すものがあると、彼等は喜悦に堪えないで双手を挙げて躍り狂うのでありました。「偉い! 楠公以上、赤穂義士以上、比翼塚を立てろ!」というようなことになるのであります。
けれどもまた、怜悧な人は折助をうまく利用して、評判を立てさせたり隙見をさせたりするのでありました。