Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Leggi 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 264.133 caratteri · 524 schermate
「いったい、ここの旦那というのは何を商売にしているんだい」
「絹商人でございます」
米友はなるほどと思いました。郡内にも甲府にも絹商人ではかなり大きいのがあるから、何かの縁でそれに見込まれてあの親方が囲われたな、と米友はそんな風に感づいて、多少腑に落つるところはあったけれども、袖切坂の上でお角が言った異様な一言は、どうも米友には解くことができませんでした。
米友が寝込んだのはそれから長い後ではなかったけれども、その夜中に格子をあける者がありました。
米友はまた、さすがに武術に達している人であります、熟睡している時であっても、僅かの物音に眼を醒ますの心がけは、いつでも失うことはありません。
「うむ、そうか、そんならいいけれど、滅多な人を入れちゃいけねえぜ」
それが男の声です。
そこで米友は、ははあ、やって来たな、旦那の絹商人という奴がやって来たなと、腹の中でそう思いました。
そのうちに瀬戸物のカチ合う音や、燗徳利が風呂に入る音なんぞがしました。それでもって、お角とその絹商人とが差向いで飲みはじめていることがわかりました。
二人は飲みながら話をしています。