Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Leggi 妖虫 (ようちゅう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 120.290 caratteri · 239 schermate

Aozora Bunko

じゃありませんか。それなら僕も少しかかり合いの者なんだが」

「エエ、実は、三笠先生もそうおっしゃるのでございます」

彼女は「赤い蠍」という言葉に、サッと顔色を変えて、さも恐ろしそうに身をすくめた。

そうして彼等が、隅の方でボソボソと囁き合っていた時、突然、ゾッとする様な恐ろしい叫び声が聞えた。叫び声というよりは、寧ろ野獣の咆哮であった。

「アラ、いけませんわ、そんなに御動きなすっては」

看護婦がベッドへ飛んで行って、もがく病人を押鎮めようとしたが、瀕死の老探偵は、まるで気違いの様に身もだえをして、苦しさに耐えぬものの如く、わめき続けるのだ。一匹の痩せさらぼうた狂犬の様に、吠えつづけるのだ。

アア、その形相のすさまじさ。額には静脈がムクムクとふくれ上って、昂奮の余り顔色は紫に変じ、両眼は飛び出すばかり見開かれ、口は真夏の日中の犬の様にだらしなく開いて、涎をたらしながら、悲鳴とも怒号ともつかぬ、一種異様の唸り声がほとばしる。そして、身もだえをする度に、骨ばかりの様に痩せた両手の指が、断末魔の形で空を掴むのだ。

「君、ここは僕がいるから、早く院長を呼んで来てくれ給え」