Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Leggi 妖虫 (ようちゅう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 120.290 caratteri · 239 schermate

Aozora Bunko

恐ろしき覗機関

そして、

「そんなことなら、もっと早く云って下されば、あいつらの跡をつけて見るのだったのに」

と如何にも残念そうであった。

彼は抜け目なくウェーターを呼んで、あの二人がここの常客かどうか、若し名前や職業を知らないかと訊ねて見たが、全く今夜初めての客で、名前など知ろう筈がないとの答えであった。

それから、三人はこのことを警察に告げたものかどうかについて、やや真面目に相談したが、結局それは思い止まることになった。京子と珠子とは、事なかれの女心から、余りに雲を掴む様な拠り所のない話だから不賛成であったし、相川青年の方は、別にある下心があって、二人の中止説に同意したのであった。

恐ろしき覗機関

相川守は、その翌晩の十一時頃、もう人影もない上野公園の中をテクテク歩いていた。

昼間は外の事に取りまぎれて、忘れるともなく忘れていたが、日が暮れて、夜が更けて行くに従って、彼の病癖と云ってもいい猟奇の心がムクムクと頭をもたげて、もうじっとしていられなくなった。彼は家人に云えば止められるに極まっているので、それとなく家を出て、暫く銀座で時間をつぶしてから、バスで上野公園へやって来たのだ。