Classici giapponesi con furigana
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
Leggi 妖虫 (ようちゅう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 120.290 caratteri · 239 schermate
フフフ……」
探偵は注意深く、決して大きな声を出さなかった。
「では、さい前、あんなに苦悶されたのも、……」
「ウン、ウン、あれが実は今晩のお芝居のクライマックスでね。君は丁度よい所へ来合せたというものじゃ。イヤ、失敬失敬。ところで、君はさっき、わしが大騒ぎをやっている最中、あの窓の外を見なかったかね」
アア、やっぱりそうであったのか。
「エエ、見ました。誰かが覗いていたのでしょう。あいつの正体を御存知なのですか」
「ウン。知っている」
「若しや……」
「その通り、赤蠍じゃ。恐らく青眼鏡の部下の奴じゃ」
「どうしてこの庭へ入って来たのでしょう」
「そんなこと、あいつらには朝めし前の仕事じゃろう。塀をのり越すなり、図々しく表門から入り込んで、裏手へ潜入するなり」
「そうまで分っていたら、なぜあいつを捉えなかったのです。僕もお手伝いしましたのに」
「肝腎の張本を逃がしてしまうからさ。やッつける時には、一網打尽じゃ。今はまず、奴等の罠にはまったと見せかけ、油断をさせておけばいいのじゃ。あいつ、このわしが余程邪魔になると見えて、毒殺しようとしおった。わしはその毒にやられた体に見せかけて、瀕死の病人を装っているのだよ。